仕事から漏れる気持ちの行き先

行き場のない気持ちが、仕事をしていると漏れてきます。
仕事は仕事だけど、自分の気持がそこで終わるものなのか。
 
自分の考えとしては、そこでは抱えきれないもやもやは、どうしても残ると思いました。
そういう気持ちに対しての考えを、文章にします。

建築というものに向き合うことは仕事なのか

前提として、建築の仕事とは、ということをざっくりまとめてみます。
柱、床、屋根、天井の基本的な建築物としての構造を基本とし、外構、空間内装、家具、設備など、建築物を構成するものを、クライアントの要望にあわせて設計(デザイン)を行います。
そのほかにも、経済条件や、クライアントが抱える課題をヒアリングします。
それを計画図面にまとめて、施工するための指針を構築していきます。
 
その中でデザインや、機能、安全、ブランディングなど多角的な視点で提案します。
それを施工者に渡し、設計図通りに完成するまで監督します。建築物を構築する中で、関係する行政法令への対処、建築コストへのアドバイス、査定なども業務に含みます。
これらの業務をまとめて、建築設計業務と呼んでいます。
 
建築デザインの仕事も、クライアントの建築空間における希望を成就させるかという仕事です。デザインがどれだけ、希望を叶えるかたち答えられるだけの効果を生むかということに尽きるのです。

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自分の意志とは関係なく進む日常

仕事は、毎日つづく普通の日常の中にあります。
そこには現実だけが圧倒的に存在していて、自分の中にあるもやもやした気持ちが入る隙間はありません。
あくまで仕事としての建築というものに、対峙して乗り越えていくしかありません。
それはそれで受け入れているつもりで、そうやって日々を過ごしています。
 
でもそこに、自分の意志は反映しきれているかといえば違います。
そこには入れない、どこかで漏れていく思いは残るのです。
仕事のせいではなくて、誰のせいでもない。
自分がその気持ちに対しての、どう動くかが試されているのです。
 
仕事は建築、デザインはあくまでクライアントの気持ちを成就するためにあります。
そこに自分の気持が優先されることは、プロとして恥ずべき行為であり、ビジネスとして愚かだと思います。
そうじゃない、そこから漏れてしまう気持ちを、自分が無視することはどうなんだというだけのことです。
 
自分は、それを無視したくない。
無視できないということが、そこにあるだけです。
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笑顔になりたいから

自分が笑顔になれるように、そう生きたいから。
この写真の女性みたいに、屈託ない笑顔で好きな事を楽しみたいじゃないですか。
だから、自分の気持ちに嘘をつかないほうが良いと思うのです。
そんな遠慮は、もういらないのですよね。

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