[Note]人の意志と情報の蓄積

個人的に進めているプロジェクトに関連することで、考えたことのノートです。
まとまっていない部分がありますが、それは違う記事で再度構築します。

情報と存在理由

架空の世界を作るのに、たた漠然と作っても面白くないと思います。
何かしらの物語性がないと退屈な気がしていて、そこの点で悩んでいました。
 
でもなんとなく思ったのが、人の意思や意識みたいなものが必要で面白いのではないかということ。
それはすべての創作に通じる基本的な、極めて重要なことなのではないかと感じたのです。

人の意思がなければ存在しない

そもそも建築も、何もかも人の意思、人の行動、人の生活のためにある。
それを面白い、面白くない、便利、美しいと思う、感じるのも人間なのです。
だから、人の意思がなければ存在しないということですよね。
 
そのことを、今までよりもっと重視しないといけないと思います。
昨今のコミュニケーション能力の低下で、そういうことがどうも脇に置かれている気がします。
とにかく、人の意識をどう扱うかが問題なのに、それにたいしての意識や知識が欠落していることに気づきました。
bass

量が多すぎて意識が薄まっている

とにかく方法論、情報、流行に流されすぎているのです。
意識してなくても、過去から考えたら雲泥の差で情報は流れ、詳細になっています。
それが進めば進むほど、楽したいからテンプレートを欲して想像力を放棄するのです。
処理するのがしんどいし、面倒くさいのです。
なければ欲しますが、ありすぎると苦しくなるのが情報です。

欲望の枯渇と情念の蓄積が創造を生む

想像力がない人は、想像する必要性を感じていない人です。
必要性を感じないので、想像することがないのです。
 
人間関係でなんでこんなこともわからないの?ということがあったとしましょう。
相手に対して、ある事柄を理解=イメージ・認知していないことに怒っています。
しかし、相手からすれば意識する必要を感じない、存在を認知出来ないのです。
どうしても必要なら、何かしら想像するでしょう。
でも、必要性、緊急性を感じないことを想像するのは難しいのです。
 
映画とか歌とか、デザイン等は必要性というか、自分の意思を感じないと創造なんか出来ないです。
これは自分の推測ですが、そういう欲求が湧き上がってこないと、何もカタチに出来ないんじゃないかと。
欲しいものは欲しい、自分はこれが欲しいとか、この課題をこう解決したいとか。
こんなものが作りたいとか、こんなふうに感じた、考えたとか。
そういう強い衝動や、欲望が爆発しないと無理です。
なんとなーくな浅い意思で創作なんかしても、浅い退屈なものになりそうです。

人間の感情と意識

そういうものを形成するのに、いちばん大事なことは人間の意思です。存在理由が曖昧になる理由、行動が曖昧な理由は意志が弱いからです。動機が薄いから、行動に結びつかないのです。
おそらく空間を支配しているのは、物資ではなく人間の意思の力です。デザインも含めて、意思の力によって存在理由を持ち、その結果として空間を形成していきます。そこに明確な理由や、合理性、根拠、バランスなどが調和したときに素晴らしいものになるはずです。
そして、それがいちばん面白いのではないでしょうか?
意思の熱量が、ある限界点を超えたときに、がらっと化けて面白くなるのです。

情報の複雑さと魅力

人の意思が情報となって、相互作用しているのが現実の世界です。
その情報を組み合わせて、設計したり、写真なったり、歌になると思うんです。
うまく言えないけど、技術とかそういうものと同じくらい、人の意思は大事なんです。
それを情報として蓄積することで、世界のルールみたいなものが出来るはず。
そこに着目して、設定していけば面白くなりそうな気がします。

自分の好きなものの共通点

ソフィーの世界、エヴァンゲリオン、マトリックス、ナウシカとかファンタジーや、SFは昔から好きでした。ガンダム、メタルギアソリッドシリーズ、スターウォーズのような、作り込まれた世界観も好きです。
キャラクターが重要なのもありますが、歴史や社会システムが物語に大きく影響にしているので深いというか、意識を同期しやすいのかなと思います。架空でも、そこに別世界を納得させる世界観みたいなものがあると思うのです。情報量と、相互関係が複雑に意味のあるものとして存在していることが大事なんです。存在理由が曖昧なほど強度がないというのが、現実でも同じことが言えるのではないでしょうか?

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