店舗設計について詰める実験

自分の今の仕事は店鋪設計で、デザインをすることです。
今まであまり具体的にしていない曖昧な部分を詰めるのに、試しに書いてみようと思います。
今後それぞれの項目を詰めることが、大きな課題になるはずです。

人それぞれ違うこと

実務としてのデザインは、クライアントがいて仕事が始まります。
クライアントが建築というか、建物を作ることに精通しているかどうかは人によって大きく違います。
良く知っている人もいれば、全然知らない人もいます。
無理難題を普通に言われることもあるし、寛大な人もいます。

それぞれの人にあわせて対応が必要なのに、それが出来ているのかどうか。相手に主導権を握られて右往左往していないかということを考え直さないといけない気がします。
仕事が欲しいから、何も言えないというのは違うかもしれないです。

予算

まず予算がいちばん重要で、結局はお金が結果を左右していると思います。
ですが相手は建築のプロではないので、どうしても誤差は出ます。
予算が重要だとは理解していても、十分な理解を得ないまま進んでいることがあります。
それはクライアントも、設計も、施工者も同じように思えます。
だからいくら現場を重ねても、この問題で右往左往するのですよね。

予算を度外視するのは、それだけの資金を持っているときだけです。
資金の中での限界をもとに始めることは無駄ではありません。
逆に資金がないからチープで良いというのも、こちらの怠慢です。
また予算をかけるべき箇所と、ローコストにすべき点が整理出来ているかということ。
費用対効果を考えるべきか、全体の質として必要なのかなど。

規制とかセオリーとか

次に法的な規制や、ビジネス的なルールや手法、デザインのセオリーも同じことが言えます。
知識は人によって違いますし、立場上の優先順位も違います。
能力差と言えば簡単ですが、自分が参加するプロジェクトにおいてのリスクになるなら避けたいです。焼き肉屋やるのに青い看板で作りたいと言われたら、たぶん頭を抱えます。法的に必要なことをコストを原因にして、法解釈を曲げるように指示されても困惑します。
イエスマンでいれば良いということなら楽ですが、それで姉歯事件がある訳で。
なんでもかんでもハイハイでは、自分の首を絞めてしまうこともあります。

法的な規制を知るのは当然のことで、それも仕事のひとつ。
ビジネスやデザインのセオリーも仕事に重要なことですし、品質を向上させるの必要。
これらのことに共通するのは、クライアントが間違っているのに素通りさせるか、意見するのかということ。または、それをこちらが理解していて、可能性を潰さないで向上させられるかということ。

コピペ

よく模倣から、デザインは始まると言います。
でも考えるのが面倒くさいから、流行から模倣することもあります。
その行為が悪いと断罪する気はないですし、そうやって仕事することもあります。
というより、どこからがオリジナルというかは難しいところです。

差別化することの難しさがあり、それが仕事を受注するのに大事なことであるということかと。
特別な才能がないとわかっていて、そこからどう差別化をするのかを考える困難さがあります。でも差別化をしないまま、誰でも出来る程度の仕事では、代わりがいくらでもいるという事実もあります。何を武器にするかということが、隅々まで理解出来ているかが、問題なのではないかということです。

ざっと書いたらこんな感じですね

これでもまだまだざっくりで、一般論ですね。
机上の空論でしかなく、実務レベルで役立つ話ではないです。
書いてみて思うのは、おそらく書ける範囲もありそうだけど読めることと、書いても意味がないことがありそうです。例えば予算をどう説明して、その根拠はどう説明するかということは書けそうです。建築デザイン全体に言えるし、ビジネスのことですし。逆に建築基準法のここがどうとか、ここの納まりがなんて書いても無駄な気がします。
 
感想としては、枠組みとか、仕組みのことなどは書けるけど、具体的な細部には書く必要がないという感じです。建築のノウハウ雑誌みたいなことの模倣をしても、なんだか無駄と思いました。

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