導くデザイン

点字ブロックって、目が悪い人を導くものだけど、黄色またはステンレスでの凸凹になることが一般的です。黄色は目立ちやすい、凸凹で存在を示しています。

ホントは黄色じゃないほうがいい

たぶん、景観的には黄色は目立つので避けたいんですよね。だからステンレスの凹凸にしているところがあるんです。

ただ、使い勝手で言えば程度によりますが、目の悪い人には、黄色のほうがわかりやすい人もいるはず。

両方の意見がたぶん存在しているし、どちらの意見も間違いではなく、意見として正当であると思います。

否定したら思考が止まる

こういうときに、否定したら思考が止まるんだろうなと。今回言いたいことは、この視点です。否定せずに、思考を前に進めるにはどうしたら良いかということを考えるのが、デザインの仕事での考え方かなと感じています。

  • お互いを否定して、自分を正当化するのは分断につながる。また、倫理観などを持ち出したら、話がこじれる。
  • TPOで使い分けるのが、現在の回答案です。ファッション的な商業ビルには、ステンレスの点字が多い。
  • とはいえ、条例などの法的指導がないと設置ずらしてないのが現状です。

理想は、目の悪い人に分かりやすく、景観も崩さないことですね。そこで解決すべきは、相手の否定ではなく黄色がどこまで必要かの検証です。ユーザーはどこまで黄色が必要なのか、代わりになるものはないか。

または、黄色でも景観に馴染むデザインにはならないのか?それとも、元のままでも、使い分けをもっと整理出来ないか?

デザイン的な考え方を深めていく

ようするにデザインって、いかにスマートに問題を解決するかというのが、仕事の大半です。造形はその最後のスマートさを演出するものであり、解決しているかどうかが先にあるということです。

難しいと言えば難しいし、シンプルと言えばシンプルです。また、考え方としてはデザイン以外にも通じる気がするので、今後とも、デザイン思考として、頭の体操的な考え深めていくのも面白いかなぁと考えています。

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